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ふしぎなメリーゴーラウンド
本物のように色をぬった木彫りの動物が 6体ついています。 移動遊園地で、子どもたちに人気です。 実はこの動物たちにはひみつがありました。 夜になるとおじいさんにエサをもらい、 そのあと30分だけおしゃべりするのです。 おじいさんはある日、自分も年をとったので、 メリーゴーランドを売ることに。 新しく持ち主になったのは、 金もうけのことばかり考えている ポメランツォという男。 動物たちは、エサももらえないし、 かわいがってもらえないので、 さみしくてたまりません。 ある日、女の子が、木の子馬を ぎゅっとだきしめて話しかけると、 子馬がぶるっとふるえて心臓が動き始めました。 ポメランツォは、生きた子馬なんか エサ代がかかるだけだ、と子馬を手放します。 そして、ほかの動物も、一体、また一体と、 子どもに出会い、本物になって…。 心あたたまるドイツの児童文学。 |